多くの人が「ヴィーガン = 完全菜食主義者」だと思っていますが、実はそうではありません。
ヴィーガンは脱動物搾取主義者です。
だから食事だけでなく、動物から作り出された毛皮やファーなども着用せず、動物実験が行われていない日用品を使用します
(医薬品などは法律で動物実験が義務付けられている場合があるため、人によっては使用していることもあります)。
脱動物搾取主義(ヴィーガニズム)とは、「可能な限り動物を搾取しない生き方をしよう」という主義・主張です。
「健康のため、ダイエットのため、ファッションのためにヴィーガンになる。」
これはちょっと......いえ、とても変な文章です。
もちろん、ヴィーガンに興味を持つ最初のきっかけは健康やダイエットかもしれません。
しかし、ヴィーガニズムの根底には必ず動物のためという考え方が必要です。
なぜなら、健康やダイエットのためのヴィーガンは、途中で辞めてしまう可能性があるからです。
動物のため、という考え方があれば、ヴィーガンをやめることはまずありません。
動物のためにヴィーガンになる人は、動物を虐待し、搾取している畜産・酪農業界、エンターテイメント業界、企業やメーカーを何の疑問も持たずに利用していた過去を深く後悔しているからです。
しかしやっかいなことに、影響力のある海外のセレブリティたちは「健康のためにヴィーガンをやめた」という言い方をします。彼らはヴィーガンだったわけではありません。
健康のための菜食主義者だったのです(また、健康を損なった理由は菜食ではなく偏食だからだと考えられます)。
ヴィーガン食の健康への影響
「ヴィーガンになるのは個人の自由。肉を食べるのも個人の自由。」
ヴィーガンになると、ヴィーガンではない人からこのような意見をいただくことが増えます。
今、世界中で動物たちが虐待にあい、虐殺されています。ヴィーガンはその暴力的行為を、人間ひとりひとりが考えるべき倫理的問題だと訴えています。
倫理的問題は、社会秩序のためにすべての人間が認識すべき事項であり、それを無視することを「個人の自由」と捉えることはできません。
肉を食べる、食べないという趣味嗜好の話ではなく、動物たちがどのような虐待を受けているのか、命がどのような扱いをされているのか、何が問題とされているのか。ヴィーガンはこれらをみんなで考えていこうと呼びかけています。