多くの人がヴィーガンにならない理由として、「摂取できない栄養素の問題」が挙げられます。
まず、オメガ3脂肪酸やビタミンB12など、従来は動物性食品からのみ摂取可能とされてきた栄養素は、今日では植物性食品や植物性のサプリメントで摂取可能であることがわかっています。
例えば、オメガ3脂肪酸の一部はクルミ、チアシード、フラックスシード、ヘンプシードなどから摂取できます。
EPAとDHAは、魚や甲殻類等からしか摂取できないといわれてきましたが、 現在では海藻から抽出されるEPA・DHAサプリメントもあります。
おすすめヴィーガンEPA・DHAサプリメント
- 衝撃の事実!DHA・EPAは藻類から生み出されていた
ビタミンB12は、実は海苔に含まれるということがわかっています。しかしこれは微量であるため、ビタミンB12が強化された植物性の代替ミルクやシリアルなどを利用するのがいいでしょう。
お料理には、ほんのりチーズのような香りで調味料としても重宝するニュートリショナルイースト(乾燥酵母)がおすすめです。
サプリメントや栄養補助食品を摂ることに抵抗がある方もいるかもしれません。
しかし家畜たちは日頃、サプリメントや抗生物質を摂取し、あなたはそれを食べている、ということを忘れないでください。
世界中の植物性食品を集めると、その数は800種以上もあると言われています。
事実かどうかはわかりませんが、肉・魚・乳製品・卵の種類より多いことは間違いないでしょう。
日本で手に入れられる食材だけでも、さまざまな野菜・果物、きのこ類、ナッツ類、豆類、海藻などたくさんあります。
毎日バランスよく摂取していれば、栄養失調になることはまずありません。(アレルギーや持病がある方などは医師にご相談ください)
厳格なヴィーガンの両親が子を死なせてしまった、ヴィーガンが餓死した、などというネットニュースは瞬く間に世間を賑わせます。
2019年アメリカのフロリダ州で、生後18カ月の我が子を栄養失調で死に至らしめたとして、母親のシェイラ・オリアリー被告(38)に終身刑が言い渡されました。
彼女は子どもに生の野菜と果物しか与えていなかったそうです。
子どもに生の野菜と果物しか与えないことは、明らかに問題だといえるでしょう。またオリアリー被告は、子どもが死亡する前の1週間、何も食べていないことに気づきながらも、病院へ連れて行くなどの対策を講じませんでした。
本当に"ヴィーガン"が原因だったと言えるでしょうか?
Vegan Cape
Coral mom
found guilty in toddler son's 2019 malnutrition death
ロシア出身のジャンナ・サムソノワさんは生の野菜や果物、ナッツのみを食べる生活を10年間続け、最後は歩けなくなるほど衰弱し死亡しました。
一説によると、過去7年間はドリアンとジャックフルーツのみを食べていた、拒食症だったなどと言われています。
インスタグラム上では、食べ物を飲み込むのが辛そうな典型的な拒食症の様子が伺えます。彼女の死もまた、"ヴィーガン"だからではなく極端な食事制限が原因だったのではないでしょうか。
実はヴィーガンで健康に子育てをしている例はたくさんあります。しかし、「ヴィーガンは不健康だ」と思っている人にはその実態が見えづらくなっているのだと考えられます。
ヴィーガン子育て|ヴィ―ガンで子育てをしていきたい方のための情報サイト。
かの有名な陸上選手カール・ルイスをはじめ、テニスのノバク・ジョコビッチ、ウルトラランナーのスコット・ジュレクなど、世界で活躍するトップアスリートのヴィーガンは数多く存在します。
タンパク源として選ばれがちな鶏ムネ肉や牛ヒレ肉ですが、動物性タンパク質は消化するのに時間がかかるため、身体に負担がかかります。
また動物性タンパク質は、腸内環境を乱す悪玉菌の大好物です。
肉はスタミナがつく、元気になるというコマーシャライズされた宣伝文句は今や世界中に浸透していますが、これは事実なのでしょうか?
肉食獣であるライオンは長距離を速く走ることはできません。しかし、草食動物である鹿や馬は長距離を速く走ることができます。
トップアスリートたちは、この自然の摂理をよく理解し、草食動物たちの筋力やスタミナの理由を知っているのです。
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